オッサンのうつ病漫画 第1話 ~うつ襲来~

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最近はまあまあ調子いいですが、5年くらい前、最高に具合悪かったときの漫画です。

 

シンプルにまとめると、働きすぎて不規則な生活してるうちに眠れなくなりうつを発症しました。

 

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漫画の持ち込みしてる頃からメンタルの不調はまああったのですが、そっちは大したもんではありません。

30歳以降の会社経営者期が病気マキシマムです。

会社というのは、服飾通販サイトに載せる商品写真を作る会社です。

 

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取引先の服飾通販サイトというのは、最近話題の、社長が正月に100万円のお年玉配ったり、月に行くと言ってるあのタウンです。

厳密にはちょっと違うのですが、まあほぼタウンです。

関係も良好でしたので、完全に私の仕事のしかたが間違ってました。

 

私はけっこうゆるいので、会社始めたきっかけもゆるかったです。

当時、彼女と結婚しようかなとなり、でもバイトしながら漫画持ち込みしてるだけの謎の人だから、なんか収入ある仕事に変えたほうがいいと思ったのです。

で、当時バイトしてたそのタウンの商品写真の仕事を、私がスタッフ集めて請け負うよと提案したのです。

 

フォトショップ使えるし、写真制作のノウハウはあったので、スタッフは自分の友達と当時流行ってたmixiで10人くらい集めて会社完成です。

1週間後にはもう仕事始めて納品してました。

 

ただ、会社とは大きくなっていくもので、取引先も私の会社もだんだん大きくなりました。

最初は1日あたり数千枚の画像を10人くらいのスタッフで請け負うというものでしたが、それが1日5~6万枚、スタッフも50人以上に増やしました。

年商は多いときで3000~5000万くらいです。

一瞬、杉山社長やったじゃんと思えますが、全部一人で管理してたので、こういうことになります。

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365日これが続くので、たぶん緊張感が抜けなかったんですね。

眠れなくなりました。

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眠れないというと、ふとんに入っても寝付けないというのを想像しますが、私は寝付きがよくて、でもすぐ目覚めちゃうというパターンでした。

眠りがすごく浅くなってしまったんですね。

これは中途覚醒といい、この時点でうつ病の症状です。後から知りました。

 

で、やはりゆるいので、せっかく目が覚めたからってことでふとんから出て仕事したりしてたんです。

そうするとますます起きグセがついて、朝までに5回も6回も起きるようになってしまいました。

でもあんまり気にしてませんでした。

 

そして数年後、友達と人間ドックに行って気絶しました。

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漫画ではマヌケに描きたくて検尿シーンにしましたが、実際は採血のときです。

私はもともと採血大得意で、血が抜かれるの見ながらニヤニヤしてるような気味の悪い人なのですが、この時は何か顔が冷たくなってきたぞ?と思ったら、もう気づいたら別室のベッドで目が覚めました。

友達はもう人間ドック全行程終えてて、気絶してた私に爆笑してました。

けっこう長いこと気を失ってたみたいです。

私も爆笑です。

 

でもさすがに夜は眠れないし人間ドックでは損するしで、病院に行ってみたら、中~強程度のうつ病と言われました。

 

さて、ここからが本題です。

うつ病」というと、気分が落ち込む、死にたくなる、暗い将来ばかり考えるなどのイメージがあります。

漢字だと「鬱病」なので、憂鬱とか鬱屈とかそういう気分になるイメージですね。

しかし自分にはそれが全くありません。

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でも中~強程度です。

 

なぜなのか?ということですが、自分の体感では、この病気はストレスによる脳のバグです。

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例えば食中毒の菌に感染すると内臓がバグります。

でもバグり方は嘔吐や下痢など、人によって変わります。

 

ストレスによって脳がバグったときも、バグり方は憂鬱気分が抜けなかったり眠れなかったりと、人によって変わるのです。

 

想像ですが、普段から落ち込みやすい体質の人は、当然ストレスを受けやすい体質で、それゆえにうつ病になりやすく、うつ病の人はそのパターンが多いということなのではないかと思います。

落ち込みやすいということは日常的にストレスにさらされているというわけですからね。脳がバグりやすいです。

 

さてそのバグを私は「げんき物質が出ないバグ」と描きました。

 

人間の体には、自分で制御している働きと制御していない働きがあります。

制御している働きとは、手足の動きや、普段のしゃべり、あれしようこれしようという意思です。

制御していない働きとは、内臓の動きや、反射的な感情(うける!とかイラッ!とか)、そして睡眠です。

漫画では「無意識にやっていること」と描きました。

 

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自律神経失調症」とか「心身症」の解釈を広げたものです。

 

「げんき物質」とは、脳が体の働きを制御するために出している信号のことです。

脳がバグるとその信号がうまく出なくなるのですね。

そして体の働きがバグります。

げんき物質は具体的には、セロトニンとかドーパミンとか言います。

 

感情も体の働きの一種なので、うつ病になると感情の制御信号もバグって、気分の落ち込みの症状が出ることがあるということです。

つまり逆に、私のように気分の落ち込みがないのにうつ病になってるということがあるということです。

これは気づきづらいです。

気づきづらいと病院に行くのが遅れるので、こじらせやすいです。

実際私は現在でも、睡眠薬を毎日飲まないと眠れません。

ていうか飲んでも眠れません。

 

さらにこじらせていると、最初は眠れなかっただけなのに、いろいろ脳バグによる体の不調が出てきます。

それは感情や思考パターンにも表れます。

その話はまた次回以降の漫画で紹介します。

 

うつ病という言葉にまどわされずに、なんか調子悪いのが続いたら病院に行きましょう。

あと、働きすぎに気を付けましょう。

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